親戚にお歳暮を贈るべき?~お歳暮のマナー

親戚にお歳暮を贈るべき?~お歳暮のマナー

親戚にお歳暮を贈るべき?

「親しき中にも礼儀あり」これは中国の孔子が語った言葉をまとめた、論語が起源だと言われている言葉です。「親しい間柄でも、礼儀を大切にするべきである」という意味ですが、結婚したことで親しい仲になった親戚にも当てはまる言葉ではないでしょうか。

お歳暮はそうした親戚とのお付き合いを良好に保つために昔から利用されていた風習なのです。

しかし最近の若い世代で、お歳暮を贈る人は年々少なくなっています。そして親戚付き合いが疎遠になっているという話もよく聞きます。
あなたは親戚にお歳暮を贈っているでしょうか。そんなお歳暮についてもう少し深掘りしていってみましょう。

お歳暮の起源

お歳暮のように年末に贈り物を持参してご挨拶をするという習慣は室町時代から存在していたと言われています。元々はご先祖様の霊をお迎えするために御供物を本家や親元へ持参していたのが始まりだったと言い伝わっています。
それが江戸時代になると一般的な風習になり広がったもです。

現在では両親や親戚はもちろんですが、お世話になった会社の上司やお得意様などにも贈る方がケースがあります。

お歳暮を復活させよう

日本も生活様式が変化してきて核家族化が進んできました。
普段はあまり会う機会がない親戚に、年に一度くらいは挨拶を兼ねてお歳暮を持参するという方も多いです。
どんな相手であっても、贈り物をいただいて喜ばない方はいません。
良い親戚付き合いのきっかけにもなりますので、ぜひお歳暮を贈ることを検討してはいかがでしょうか。

お歳暮のマナー

お歳暮はただ贈ればいいと言うわけでもありません。「親しき中にも礼儀あり」の言葉どおり、お歳暮のマナーを守って礼儀を重んじて贈るようこころがけましょう。ここでは特に注意したい3つのポイントをお伝えします。

ポイント1:基本的には持参する

お歳暮を贈る際には、直接自分で持っていくのが正しいマナーです。
年の暮れということもあり、先方も忙しいかと思いますのでできるだけ長居をしないようにご挨拶をすることが大切です。
先方から「ぜひ上がってお茶でもどうぞ」とお誘いを受けた場合は、あまり遠慮をせずにお言葉に甘えさせてもらってください。
無下に断ると先方も気を悪くする可能性がありますので、少しだけ休ませていただいてから失礼をするようにしてください。

ポイント2:お品は風呂敷に包む

お歳暮の品を渡す場合は、袋のままで渡さないように注意してください。
お店で紙袋に入れてくれた場合は、そのまま持参しているかと思いますが、袋に入れたままの状態で渡してしまうのはNGです。
正しいマナーとしては風呂敷に包みなおして、渡す際に風呂敷から出すようにしてください。

ポイント3:お歳暮を渡すときに言ってはいけない言葉

この時に「つまらないものですが…」と渡すのはNGです。
本当は「つまらないものだからお返しは不要です」という意味を込めて使われている言葉ですが、「つまらないものをわざわざ渡しに来るのか!」と憤慨する方もいますので、ここでは「心ばかりの品ですが」「お口に合うかわかりませんが」「とても美味しいと評判の品でしたので」などの言葉を選ぶようにしてください。

お歳暮に人気の商品

親戚付き合いを良好に保つためにお歳暮は非常に有効だと考えられますが、本当に「つまらない」物を選んでしまうとあまり効果的とは言えません。
やはり先方が喜んでくれるような品物をしっかり選ぶことが正しいマナーだといえます。
例えばおいしい食べ物を贈ってあげようと思った時に、先方に持病があり食べ物が制限されているとどんなものを選んだら良いのかわからなくなります。
そこでおすすめなのが、自分で好きな商品を選んでもらえるカタログギフトです。
グルメ商品だけを掲載している場合もありますので、自分で食べられる商品を選んでいただくことができてとても便利です。
先方が喜んでくれる商品をよく見極めることが大切だと覚えておきましょう。

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