あなたもDVの当事者になるかも?
日本では平成13年にいわゆるDV防止法が制定されているほど、家庭内でDV被害に遭う方が急増している事実が深刻化しています。
実際にDVに関して調査が行われた際には、女性の4人に1人は夫から身体的な暴力を受けたことがあると回答しています。
どの程度の暴力なのかは把握できていませんが、どんなに小さな暴力であったとしても少しずつエスカレートして大きな暴力に発展する可能性も考えられます。
最初は些細な原因であったことが、いつの間にか収集がつかなくなるくらいの暴力問題に発展するケースも珍しくありません。
あなたも現在は特に夫婦間の問題がなくても、いつの日か被害者になるかもしれませんし、配偶者を攻撃する加害者になるかもしれません。
誰もが結婚をした当初は幸せな結婚生活を送りたいと思っていたはずですが、なぜDVを引き起こしてしまう結果になったのか原因を探ってみましょう。
参考:DV(暴力)をする理由、される理由
加害者の問題点
まずDVを引き起こした加害者の原因を探ってみましょう。
必ずしも全ての方に同じ原因があるとは言い切れませんが、多くの方に該当するのが自分より立場が弱い人を攻撃したいと心の中で思っているケースが多いです。
これは子供の間でも問題になるいじめと共通する部分がありますが、弱い者に対しては容赦なく意地悪をして、強い者に対しては媚びへつらうという方がとても多いことが問題になります。
特に日本では男性は外で仕事をしてお金を稼ぐもので、女性は外で仕事をせずに家庭を守るものだという考え方が定着しているため、どうしても男性が「養ってやっている」という気持ちを強く持ってしまうことがDVを引き起こす原因になると考えられます。
自分の意見に対して相手から反論されてしまうと、どうしても相手の事を許せなくなってしまい手が出てしまうというケースもあります。
どんなに腹が立ったとしても、冷静になって気持ちを落ち着けようとするよりも先に手が出る傾向も強いと考えられます。
被害者の問題点
実はDVをエスカレートさせるのは被害者にも問題があると言われています。
どんなに暴力を受けても加害者と思い切って距離を置こうとする勇気が出ないため、加害者の行動を助長させる原因になるのです。
弱い者いじめをする加害者は、相手が反抗してこないことを知ると更に行動をエスカレートさせていくのは子供のいじめと全く同じ構図です。
被害者がなかなかDV被害から抜け出そうとしないのは、考え方に問題があると思われます。
「夫のことが好きだから」「この人と一緒に暮らせないなら生きていけない」など自分に自信が持てないことが、解決策の糸口を探せない原因になっています。
相手のことを本当に思っているなら、被害者自身が勇気を出してDVから抜け出そうとすることが大切なのです。