「キリスト教式」の全体の流れと特色

「キリスト教式」の全体の流れと特色

2つの宗派がある

キリスト教は、カトリック系とプロテスタント系の2つあります。
カトリック系はバチカンを総本山とする、全世界に10億人の信者がおり、簡略化したのがプロテスタントです。
プロテスタントは、読書や祈りを大事にしており、さらに細かく宗派が別れています。

葬儀では死の迎え方を重視し、作法などよりも大切とされます。
家族を越えて、所属する教会が中心となって葬儀を行い、キリスト教式では教会が中心となり行われます。
キリスト教では、結婚式は礼拝の1つとしてとらえられます。
ただ礼拝でも通過儀礼の1つとなっており、とても大切な儀式と考えられています。

キリスト教式の流れ

・参列者入場
祭壇に向か右側が新郎関係者であり、左側が新婦関係者の席です。
前から、父母、兄弟、親族、そして最後に友人が座ります。

・神父入場
参列者が入場し座ると、新婦入場となるので、全員起立し、神父を迎えます。

・開式宣言
神父が開式を宣言します。

・新郎新婦入場
まず最初に新郎が入場し、祭壇前に行きます。
次に新婦が父親と一緒に入場し、新郎の横に到着すると、新郎新婦が腕を組み、祭壇前に進みます。

・賛美歌斉唱
全員が起立し、賛美歌を斉唱します。
このときには、いつくしみ深きという賛美歌を歌うのが一般的です。

・祈祷
新譜が聖書の中から、結婚に相応しい部分を朗読し、祈祷します。

・誓約
新郎新婦が愛を誓います。
生涯愛することを誓いますか、などという有名な場面であり、神父の問いかけに対し、新郎も新婦もそれぞれ順番に、誓いますと誓約します。

・指輪交換
新婦へ、そして次に新郎へと順番に、新郎新婦がお互いに指輪交換を行います。
左手薬指に指輪をはめますが、正教だと右手にはめます。

・ベールアップ
誓約を行ったことにより、二人を隔てるものがなくなり、それを表すために新婦のベールを、新郎が取り外し、新婦へキスをします。

・結婚宣言
新婦が、祭壇の前で参列者、そして神に向かい、二人が夫婦であることを宣言します。
これによって、参列者にもそして神様にも、二人は夫婦であると認められたことになります。

・結婚証明書
新郎新婦と神父、そして証人が、結婚証明書にサインします。
これは形式的なものとなっており、教会が独自に結婚したという証明で発行しますが、法的効力はありません。
いわば、記念品のような意味合いの強い書類です。

・開式宣言
神父が二人が結婚したことを参列者に報告し、無事に式の幕引きを迎えたことを伝えます。

・退場
新郎新婦がバージンロードを歩き退場し、神父がその後退場し、式は終了です。

一般的なキリスト教の結婚式の流れですが、これはカトリックとプロテスタントによっても、内容が違う部分もあります。