「神前式」の全体の流れと特色

「神前式」の全体の流れと特色

神殿で行う和装スタイル

神殿で行う結婚式であり、新郎新婦は和装で身を包み、厳かな雰囲気の中で行われる、伝統的なスタイルです。
神殿で行いますが、それは神社やホテル、式場など結婚式の行える場所なら、多くの会場で執り行われます。

新郎新婦の衣装は、白無垢や振り袖などであり、和装する方が多いですが、衣装に決まりはなく、自由な服装で構わず、ウェディングドレスでも式にのぞめます。
神前式の大きな特徴と言うと、三三九度であり、玉串奉奠があります。
どちらも神前式で行う特徴的な事柄で、初めての方はやり方がわからないかもしれませんが、事前に簡単におさらいすると良いです。
多くの場合は親族しか参加できず、身内のみで行われる結婚式です。

玉串奉奠は、以下の流れで行います。
1、右手で枝を持ち、左手で葉を持って受け取ります。
胸と同じ高さの位置で受け取ります。
2、時計回りに右手を動かし、玉虫の根本を自分の方に向けます。
3、玉虫を立てて祈ります。
4、玉虫の根本を神前の方に向けて、そのまま神前にお供えし、一歩下がり拝礼します。

神前式の流れ

・入場
巫女が先導し、新郎新婦を先頭にして、仲人夫婦、両親夫婦の順番に入場します。

・修祓の儀
参列者一同が起立し、斎主がお祓いを行い、身を清めて式にのぞみます。

・祝詞奏上
斎主は神前に向かい、二人の結婚を報告し、祝詞を読みます。
このときは、参列者一同は起立し、祝詞を厳かに聞きます。

・三々九度の盃
大小3つの杯で、御神酒を注ぎ、新郎新婦が契りを結びます。

・玉串奉奠
新郎新婦、そして仲介人と両親が、玉虫を神前に捧げます。

・指輪交換
巫女から指輪を受け取り、新婦へ、次に新郎へ、新郎新婦がお互いに指輪交換し、それぞれの左薬指にはめます。

・親族杯の儀
親族として契りを交わす儀式であり、両親を含めた親族が、杯にそそがれた御神酒を飲みます。

・閉式宣言
斎主が挙式終了の報告を神前に行い、祝福の言葉を言います。

・退場
斎主、新郎新婦、仲介人、親族の順に退場し、このときに親族紹介を行うこともあります。

・写真撮影
退場後は、中庭など会場の外で、写真撮影をすることもあります。

神前式は、昔ながらのスタイルの式であり、参加者すべてが和装に身を包みます。
巫女や斎主が先導し、仲介人が赤い傘を持つなど、会場は和の雰囲気に包まれます。
新郎新婦以外の参列者も、着物を着るなど、和装で参加することが多いです。
ちなみに神社などだと、会場には椅子がないことが多く、参加者は正座して参加することもあります。
一般的な内容の流れですが、やはり会場によっては多少流れや行うことが違います。
新郎新婦二人で行う儀式も多いので、結婚式のスタイルの中でも、印象的な式になります。