身体的暴力

命の危険を脅かすこともあります

暴力をうけたら、すぐに相談を!

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DV被害の中で特に危険なのが身体的暴力です。
圧倒的に多いのは夫から妻に対して殴る・蹴るなどの暴行が繰り返し行われているケースです。
被害者の外見を見ただけでDV被害に遭っている可能性が高いと判断される場合が多いため、周囲の人が気付きやすいのも特徴的です。
身体的暴力が恐ろしいのは、一生残るような傷を負わされるだけでなく、命も奪われてしまうリスクがある点です。

身体的暴力によるDVは暴行罪もしくは傷害罪に問われる立派な犯罪行為になります。
加害者である夫あるいは妻も、社会的に大きな制裁を受ける可能性があることを十分理解しなければいけません。
被害に遭っている方は絶対に我慢したまま過ごすのではなく、周囲の人に助けを求めることが大切です。

身体的暴力の内容

夫婦間で大きな問題になる身体的暴力は、明らかに外傷がはっきり残るものや、外傷が残りにくいためわかりにくい場合もあります。
殴る、蹴るといった暴行だけでなく、頭を鈍器で殴ったり、包丁を持ちだして刺すなどの行為も身体的暴力に含まれます。
軽い怪我で済む場合もありますが、行動がエスカレートすると命の危険を伴う場合もあるほど危険な行為であることを忘れてはいけません。
男性と女性では、どうしても女性の方が非力なため暴力を振るわれてしまうケースが多いです。
仮に反抗をしても倍以上になって返ってくるため、恐ろしくて歯向かうこともできずにただ黙って暴力を振るわれ続けている方も多いです。
暴力をふるわれることが日常化すると、これが当たり前のことだと錯覚するようになり、周囲にSOSを求めようとも思わない状況になります。
加害者も自分が暴力をふるうことに慣れてしまい、どんどん強い暴力をふるってしまうようになってきます。
悪循環が重なることで最悪の結果を迎えるケースも考えられるため、早い段階で暴力を止めなければいけません。

身体的暴力を受けた場合

あなたが配偶者から身体的暴力を受けて苦しんでいるなら、できるだけ早く周囲の人に助けを求めてください。
あなたの両親や友達などできるだけ信頼できる人に相談をして、辛い暴力から一刻も早く逃れてください。
どうしても近しい人には相談できないという場合は、公的な相談機関に駆け込むこともおすすめです。
各自治体にはDV被害に悩む方に向けた相談窓口を設置しています。
最寄りの警察署に駆け込んでも構いません。

参考:配偶者暴力(DV)被害者ネット支援室

どうしても心配だという場合は、まずは匿名で電話相談だけでも構いません。
とにかく第三者に助けを求めることが大切です。
相談をしたことが配偶者に知られたら、更にひどい暴力を受けそうで怖いという場合は、一時保護を求めることもできます。
各自治体の相談窓口や警察できちんと保護してくれますので、安心してご相談ください。