周囲の人に理解されにくいDV
ひとりで悩まないで
身体的暴力の場合は外傷を負うことで周囲の人にも理解されやすいものですが、あまり人に理解されにくいのが精神的暴力です。
実際には被害を受けているにも関わらず、実害がないように感じられるため自分でもDVに遭っていると気が付いていない方が多いのが特徴です。
精神的暴力を受け続けている人は、いつの間にか精神状態が不安定になり心身のバランスを崩しやすくなります。
過剰なストレスを一人で背負い込んでしまい、なかなか回復できない状況になります。
精神的暴力については男女を問わずに起こり得る問題でもあるため、良好な夫婦関係を保つためにもお互いに配慮が必要になります。
参考：精神的/肉体的虐待
精神的暴力の内容
精神的暴力は直接体を傷つけるような暴力ではなく、汚い言葉を浴びせかけて精神的に不安定な状態に追い込んでしまうことを言います。
毎日のように汚い言葉を浴びせ続けられ、仕事でもストレスを感じて家庭では癒やしを求めることができない状態が続けば、誰でも精神的に不安定な状況になりやすいと考えられます。
精神的暴力の内容は色々ありますが、相手の人格を全く尊重せずにとにかく馬鹿にし続けるような言葉を繰り返したり、相手と自分の収入を比較して相手の能力が低いことをしつこくアピールするなどの行為を繰り返し言います。
「おまえの頭がおかしいからだ」「このデブス！」「あんたなんて生きている価値なんてない」「あんたみたいなろくでなしと結婚してやったのだからありがたいと思って」
このように思わず耳を塞ぎたくなってしまうような言葉で配偶者のことを罵るのが精神的暴力なのです。
何度も同じ内容の言葉を浴びせ続けられると、本当に自分はそうなのではないかと思い込んでしまいます。
「私の頭はおかしいのだ」「私はこんなにもデブでブスだ」「俺は生きる価値のない人間だ」「俺なんかと結婚してくれる人なんてもう他にいない」
被害者はこのような思考に変化してしまい、一種の洗脳状態に陥ってしまいます。
冷静な考え方ができなくなると、配偶者の言いなりになってしまい自分で考える力を失ってしまいます。
精神的暴力を受けた場合
精神的暴力を受け続けていると、自分に対して自信を失い冷静に考える思考能力が失われていきます。
心身のバランスを崩して病気になる可能性もあるため、早めに誰かに相談をすることをおすすめします。
お友達に相談をするのが一番良いですが、あなたの親や兄弟姉妹などにも相談をしてみましょう。
精神的暴力をする人は、一見すると外面が良いので本当にそんなことをしているの？と思われてしまうかもしれませんが、真剣に訴えるとわかってもらえるはずです。
なかなか理解を得られない場合は、あなたの配偶者を知らない第三者に相談をしてみましょう。
各自治体の相談窓口へ気軽にご相談ください。
