育休時にもらえる育児休業給付金

育児休業給付金って何?

育児休業給付金とは、育児をするために仕事を休業している人が受け取れる給付金のことです。
ハローワークが管轄しており、基本的には申請した後で育児休業給付金支給決定通知書が届き、支給決定日から大体1週間ほどして指定した銀行口座へ振り込まれます。
支給の際には審査があるため、審査に通らない場合には受給することはできません。

育児休業給付金は、仕事を休業中に受け取ることができる給付金です。
しかし、窓口は職場の人事部ではなくハロ-ワークとなる点は注意しましょう。
審査に時間がかかっている場合や、審査のプロセスや状況を知りたい場合には、ハローワークへ直接質問することになります。
電話で問い合わせても教えてもらえないことが多いため、できればハローワークへ直接足を運んでの質問がおすすめです。
基本的に子供が満1歳を迎える前の休業期間が対象となりますが、子供が1歳になる時点で保育所へ入所できなかったり、養育者の病気や死亡などで養育が難しくなった場合には最大子供が2歳になるまで延長できます。

休業開始してから6か月間と、そのあとでは支給額が異なります。
育児休業を開始してから最初の6か月間は、賃金に対して67%が支給されますが、6か月以降は支給率が下がって50%となります。
この育児休業給付金は、その人が実際に稼いでいた賃金の日額を基に計算されます。
日額の計算は、育児休業開始前の6か月間の賃金月額の平均で計算します。

育児休業給付金は、男性も女性も条件を満たせば給付金を受け取ることができます。
男女で計算方法が違うことはなく、一律の計算式によって給付金が計算されます。

育児休業給付金の給付条件とは?

育児休業給付金を受け取るためには、育児休業を開始する前の過去2年間に給料を受け取った月が12か月以上あることが条件となります。
給料を受け取ったかどうかについては、賃金支払い基礎日数が1か月あたり11日以上あることが完全月としてカウントされるための条件です。
この日数のカウントは、有給を取得した日も出勤した日としてカウントされます。

育児休業給付金は、育児休業を取得して働いていないことも条件です。
子供が1歳になるまで復職した場合には、復職する前日までが給付対象日となります。
復職しながら育児休業給付金を受け取ることはできません。

上限はいくら?

育児休業給付金の金額は、その人が育児休業開始前にどのぐらいの収入を得ていたかによって異なります。
しかし上限が設定されているため、高給取りの人は賃金月額の67%よりも少ない給付金額となる可能性はあるでしょう。

育児休業給付金で規定されている上限は、育児休業開始から最初の6か月間はひと月当たり30万1,902円までです。
6か月以降は、毎月22万5,300円が上限となります。