夫婦間でも発生するもの
夫婦関係が円満であれば特に大きな問題に発展することはないかもしれませんが、最近は夫婦間でも性的暴力の問題が発生する事例が多いと言われています。
性的暴力はDVの一種であり、嫌がっていても性的関係を強要する行為は絶対に許されないことだとされています。
他人ならまだしも、夫婦関係にある男女の間に性的暴力という概念が通用しないのではないかと考える方もいますが、嫌がっているのに強要されることがあれば性的暴力を受けたと言えるのです。
今回は夫婦間で起こる性的暴力の事例と対策方法をご紹介します。
夫婦間の性的暴力
夫婦間で起こる性的暴力で圧倒的に多いのは、夫が妻に対して性的行為を強要するという事例です。
妻が嫌がっているのに無理矢理性的行為を強要したり、妊娠した妻に対して中絶を強要する事例もあります。
また、妊娠するのは困るからと拒絶しているのにも関わらず避妊をしようとしないことも性的暴力に該当します。
これらの行為を繰り返し受けることにより、心に大きな傷を負ってしまう方もいますし、怪我を負ってしまう方もいます。
実際に起こった事例として多いのが、性的行為を強要されて断ると殴る蹴るの暴力をふるい、無理矢理行うというケースです。
自分の好きなタイミングで強要し、相手の気持ちはお構いなしという考え方の人が多いようです。
妻は夫の言うことを聞くものだ!という考え方で、妻が嫌がっても拒絶することを許さないという夫が、性的暴力を平気で行っているようです。
夫婦間の性的暴力については夫婦の問題だから他人にはなかなか相談することができないと我慢をしている方も多いですが、この状態が継続すると心身が壊れてしまってもおかしくありません。
一刻も早く対処しなければ幸せな結婚生活とはいえず、いつまでも苦しみ続ける結果になるのです。
対策方法について
夫婦間の性的暴力については、夫と妻が二人で心療内科に行きカウンセリングを受けることをおすすめします。
恐らく性行為を強要する人は自分が性的暴力を行っているという自覚がなく、夫婦なら当然の事だと考えている可能性があります。
そこで専門家である第三者から「あなたは性的暴力を行っている」と指摘されることで初めて気付くことができる可能性があります。
性的暴力を行う人は仕事やプライベートの人間関係で上手くいかないことがあるため、身近な存在である妻に癒しを求めて性的行為を強要することに繋がっているかもしれません。
性的暴力を受けている妻も、無理矢理夫に行為を強要されることにショックを受けて心に傷を負っているでしょう。
そのため二人共カウンセリングを受けて、一緒に問題解決に向けて取り組むことが必要なのです。
二人でカウンセリングを受けるのは難しいという場合は、各自治体にある配偶者暴力相談センターに連絡を入れて相談をしてみましょう。