お片付けが出来ない場合の対処法

必要だと感じない

子供を持つ親にとっては、おもちゃや衣類など、子供が使ったものは散らかさず、片付けて欲しいと思うものでしょう。
しかし子供が素直に片付けることは少なく、散らかすことも少なくありません。

子供がお片づけをしないのは、必要性を感じていないということがあります。
片づけしなくても、病気になるわけでもなく、死に至るわけでもなく、部屋が使えなくなるわけでもありません。

また子供自身ストレスによって、片付ける気力が起きず、片づけしないこともあります。
家庭環境や学校や友人関係で、ストレスになることがあり、精神を疲労している可能性があります。
さらには遺伝的な病気で、注意力がなく、片づけが苦手という子供もいます。

片付けられる環境を作る

片付けられるように環境を整えましょう。
一番簡単なのは、大きなカゴを用意して、そこにすべて放り込む方法です。
カラーボックスを1つ用意すればよいですが、この方法だと片付けてから物を取り出すのに手間がかかります。
種類ごとに分類できるように、何個か箱を用意して、そこに片付けさせましょう。

ゴミ箱を入れやすい場所に配置する、服をかけやすいようにハンガーを設置するなど、日常生活の中で使いやすく片づけしやすい方法を考えてみましょう。

また片付ける時間を決めるのも良いです。
寝る前にはおもちゃを片付けてから寝るなど、食事や眠る前、出かける前など、1日の中で片付ける時間を決めるのです。
ただし片づけしなくても、親が代わりにその後片付けるのはやめましょう。
最初は片付ける習慣を付けるために、親が手伝ってあげても良いかもしれません。

片付けが必要な理由を教える

たとえば、片づけせずに子供が自分のおもちゃを探しているならば、片づけしなかったから見つからないということを教えてあげましょう。
または片づけせずそのままにしていたら、おもちゃが散らかって泣いているよ、などと教えます。
片付けると気持ちが良いこと、片付けると次使うときに手間がかからないことを教えても良いでしょう。
片付けないと、お母さんに捨てられると、おもちゃが泣いているよと、おもちゃを擬人化して扱うのも、子供には効果的です。

ただし、片付けないと捨てると、という言い方はよくありません。
言うことを聞かないと捨てるということを繰り返しては、子供は物を大切にすることを覚えません。
片付けないならしまうからねと、押入れやたんすの奥にしまい、子供が使いたいと言えば、片付けることを約束させて出してあげるのは良いでしょう。
片づけしないときに、怒鳴るなど起こるのもあまり良くなく、怒れば子供は片付けますが、それは怒られたくないから片付けるようになってしまいます。