流産とは?

妊娠を維持できない状態のこと

じぶんを責めないで

じぶんを責めないで


妊娠をした女性の全てが無事に出産できるとは限りません。
非常に残念な話ですが、妊娠中に何らかの原因で妊娠状態を維持できなくなってしまう事も珍しくありません。
妊娠が維持されない状態になることを流産と呼んでおり、妊娠した女性のうち1~2割程度は流産すると言われています。
逆に言えば、無事に赤ちゃんが生まれる確率は8~9割程度だという結果になるため、流産のリスクは誰にでもあると言えるでしょう。
中には不妊治療をした苦労の末ようやく妊娠が発覚し、喜んでいたのも束の間で健診を受けた際に流産している事実を知らされるケースもあります。

流産とは妊娠22週未満で妊娠が終了した状態をさします。
妊娠22週未満では赤ちゃんは外の世界で生きていくことは難しいとされています。
内臓も未熟な状態にあるため、仮に生きた状態で産まれたとしても何らかの障害が残る可能性が高いと言われています。
妊娠22週以降の出産では赤ちゃんの生存確率は高くなると言われていますが、本当に内臓機能が成熟するのは妊娠36週以降と言われていますので、まだまだ危険な状態であることには変わりありません。

流産に至るのは妊娠初期の12週未満で起こる可能性が非常に高く、全体の7~8割は妊娠初期に発生した流産だと言われています。
12週から22週までに起こる流産は少ないと言われていますが、決して油断してはいけません。
定期的に健診を受け、医師から切迫流産のリスクが高いと指摘された場合は、自宅で安静に過ごすか入院加療が必要になります。

参考:流産

流産の原因

100%安全な妊娠はあり得ないと言われるほど、妊娠中は何らかのリスクを伴うものです。
妊娠初期は流産の危険性が非常に高いと言われているため、あまり無理をせずに過ごすことが大切です。
流産に至る原因を特定するのは難しいとされていますが、最も多いとされているのは先天的に染色体異常が見られることが妊娠を維持できなくなる要因だとされています。
染色体異常は精子と卵子が受精した段階で起こるもので、夫と妻のどちらが悪かったというものではありません。
流産をしたことで自分を責めてしまう女性も多いですが、決して自分を責めてはいけません。
妊娠が発覚する前に風邪薬を飲んでしまったとか、仕事を頑張りすぎてしまったなどが原因になるものではないので安心してください。

流産の予防策

赤ちゃんの誕生を願っている女性は、何としてでも流産は避けたいものですが、確実に予防する方法は残念ながらありません。
一番良い方法として知っておいていただきたいのは、きちんと健診を受けて主治医の指示に従って過ごすことです。
妊娠初期は胎盤も出来上がっていないため胎児の成長が不安定な時期です。
できるだけ規則正しい生活を心がけることが一番の予防策といえます。