イヤイヤ期をどう乗り越えればいいの

イヤイヤ期とは?

イヤイヤ期とは子供が2歳ごろになるとやってくる時期で、自我が芽生える最初の時期とも言えます。
この時期には、子供は「いやだ」という意思表示を明確にし、自分の好きなことと嫌いなことを区別し始めます。
赤ちゃんが人間として自分探しをスタートさせた時期と言っても過言ではないでしょう。

子供は、年齢を重ねることによって少しずつ周囲の状況を理解します。
そして環境や状況によっては、周囲の大人に忖度して嫌なことでも嫌だと言えないことも出てくるでしょう。
しかし2歳ごろのイヤイヤ期だけは、そうした忖度することなく、子供は全力で嫌なことに対して「嫌だ」と言えるのです。

イヤイヤ期は、赤ちゃんが成長する上では誰もが通過する道です。
自分の気持ちに正直に、好きなことと嫌いなことをはっきりと親に伝えようとするこの時期は、周囲が温かく見守りたいものです。

子どもはどうしてイヤイヤするのか?

子供がイヤイヤ期を迎えると、さまざまなことに対して嫌だという意思表示をします。
しかし、もちろん赤ちゃんなので、どうして嫌なのかという理由を説明してくれるわけではありません。
それに、これは嫌だけれど別の何をしたいのかという面を提示してくれるわけでもありません。

親が困ってしまうのは、ただ赤ちゃんが嫌がっていることしか分からないからでしょう。
この時期には、子供はまだ自分が何をしたいのかという主張ができません。
自分が何をしたいのかは明確でなくても、とりあえず目の前のことは嫌なのです。

それが嫌だから拒絶しているというよりも、自分が考えているやりたいこととは違うという拒否反応だと考えても良いかもしれません。
イヤイヤ期には、例えば汚れたオムツを取り換えようとしても嫌だと言い、お出かけしても嫌だと言ったり、寒いから上着を着せようとしても嫌だと抵抗します。
子供が嫌がるからオムツを変えないとか外出しないというのでは、子供の心の成長にとってプラスにはなりません。
そのため、イヤイヤ期とうまく付き合いながら子供の自分探しをサポートしたいものです。

対応法はある?

イヤイヤ期を迎える2歳から3歳ごろは、「頑張ったね」という他人からの評価も認識できる時期です。
他人からの反応を意識して行動したり、自分が好きなことと嫌いなことをこれまでよりも明確に考えられるようになります。

イヤイヤ期の子供に対する対応策は、子供の嫌だという気持ちを理解するように努めながら、親から代替策を提示するのが良いでしょう。
おもちゃを渡した時に嫌だというなら、他のおもちゃなら遊ぶのか、それともおもちゃで遊びたくないのか、いやだという理由は赤ちゃんなりに持っているものです。
親子でともに、いやな理由を考えて理解しようという努力や工夫をすることでお互いの理解を深めることができますし、子供も嫌だという気持ちとの対処法を学べます。