夫婦でも趣味・嗜好があわないことはある
長く生活を共にしている夫婦だからと言って、趣味や嗜好がすべて合うわけではありません。
結婚前に交際していたころには知らなかったけれど、結婚した後で趣味が全く違うことに気づいたという人も少なくありません。
夫婦間で合わないことはたくさんあります。
例えば食の好みが合わないケースでは、妻が魚料理を食べる際には、魚が苦手な夫のために別の料理を作ることになり家事の手間が増えます。
また居酒屋に行っても、趣味が違うと注文するものも異なるため、会計が高くなりやすいというデメリットもあります。
ファッションセンスが合わない場合、並んで歩くと他人には大きな違和感を与えてしまうことが多いです。
それぞれが気に入ったものを着ているだけでも、互いのファッションセンスを理解していないため、一緒にショッピングに出かけても楽しめないのではないでしょうか。
空間スペースや家具に対する趣味や嗜好が異なる場合、家の中に統一感がなくなってしまう可能性が考えれます。
アジアンテイストなのかアーバンテイストなのか、それともモノトーンが好きなのか、趣味が合わない場合には家具一つ購入する際にも意見が分かれて喧嘩になりやすいかもしれません。
趣味や趣向が合わないことがそのまますぐに離婚となるわけではありませんが、共通点が少ないカップルが円満な夫婦生活を継続するためには、どんな点に注意したらよいのでしょうか。
同じ趣味や趣向を持っている夫婦は、離婚率が低いという統計があります。
しかし、同じ趣味や嗜好だからと言って必ずしも夫婦円満というわけではありません。
お互いに依存したり干渉したりして、けんかや文句が増えてしまうケースはたくさんあります。
そう考えると、趣味や趣向が違うことで干渉が少なくなることは決して悪いことではないと考えられるのではないでしょうか。
上手な付き合い方
夫婦で趣味や嗜好が合わない場合には、まず最初にそれを理解して受け入れる姿勢を持つことから始めましょう。
相手の趣味や嗜好は、できる限り尊重して干渉しないことで、けんかや文句が少なくなります。
自身にとっては全く興味や関心がないことでも、配偶者が楽しんでいることに対してはのぞき見をするぐらいのつもりで興味を持つことも良いでしょう。
夫婦仲を円満に維持するためには、相手の趣味や嗜好に合わせるのではなく、相手に合わせてもらおうと期待することでもなく、それも個性だと理解してお互いの趣味を尊重する姿勢を持つことがとても大切です。
前向きにとらえることによって、もしかしたら相手の趣味や趣向から何かを学べるかもしれませんし、自身の視野を広げられるチャンスを得られるかもしれません。