親の介護について

決して他人事ではない問題

深刻化する、介護問題

深刻化する、介護問題


日本は高齢化社会へと突入し、若い世代よりも高齢者の割合が多くなりつつあります。
現実問題として起こり得るのが、あなた自身または配偶者の親を介護する可能性です。
最近の高齢者は非常に元気な方が多く、アクティブに生活しているケースが多いものです。
いつまでも元気で過ごして欲しいと思っていても、何かをきっかけにして要介護状態または要支援状態になる時がやってくるかもしれません。
あなたが親の介護をしなければいけないという状況になった時、果たしてどんな結論を出すでしょうか?
介護サービスを提供している事業者に丸投げするでしょうか。
それとも、あなたが責任を持って介護をするのでしょうか。
実際に介護する立場になってみなければ結論は出せないかもしれませんが、介護はキレイ事だけでは済まされない問題です。
介護生活に疲れ果て、心身ともに大きなダメージを感じている方が多いものです。

参考:2人に1人が「拒否・放棄」あなたも親の介護は丸投げですか

親の介護をするのは当然ではない

例えば、あなたの義母(配偶者の母親)が突然病気で倒れてしまい、要介護状態になったとします。
一人で歩くこともままならず、食事も満足に一人で食べられない状況の介護状態になった場合、あなたは快く義母の介護を引き受ける自信がありますか?
義母が元気な頃からとても仲が良く、何かとお世話になっていた立場なら何も迷うことなく介護を引き受けるかもしれません。
しかし、義母がとにかくいじわるばかりするような人で、顔を合わせると嫌味ばかり言っていたような人だった場合、介護なんてとんでもない!と突っぱねるかもしれませんね。
配偶者からどうしてもお願いしたいと懇願されるなら考えるかもしれませんが、介護をして当然だと言われてしまえば面白くないと感じるのも当たり前です。
自分の親ならまだしも、配偶者の親を介護するのはさすがに嫌だという意見は非常に多いのです。

介護される親の立場も考えましょう

親の介護を安請け合いするのは避けるべきですが、介護される立場である親の気持ちを考えてみてください。
全く知らない人に介護されるよりも、気心のしれたあなたに介護して欲しいと願っているかもしれません。
自分がこんな体になったことが悔しいと思いながらも、どうしようもできない事に葛藤を抱いているかもしれません。
誰も望んで介護が必要な体になったわけではないことを考えてあげることも必要です。

介護は決して楽なものではありませんが、簡単に業者へ丸投げするのもかわいそうなものです。
要介護認定を受けることで公的な介護サービスを受けることもできますので、時々サービスを利用しながら息抜きをして上手く介護生活を乗り切る方法もあります。
元々親と折り合いが悪かったという方も、介護をするようになってようやく和解できたという事例もあるので、ぜひあなたも介護について改めて考えてみてはいかがでしょうか。